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国チャレ 第125回

("02年10月29日 出題 / アクセス数 426)

A.次の ( 1 ), ( 2 ) にあてはまる語をあとの選択肢からそれぞれ1つずつ選べ。

  不愉快にみちた人生をとぼとぼたどりつつある私は、自分のいつか一度到着しなければならない死という境地について常に考えている。そうしてその死というものを生よりは楽なものだとばかり信じている。ある時はそれを人間として達し得る最上至高の状態だと思うこともある。こういうことばが近ごろではたえず私の胸を往来するようになった。( 1 ) 現在の私は今まのあたり生きている。私の父母、私の祖父母、私の曾祖父母、それから順次にさかのぼって、百年、二百年、ないし千年万年の間に馴致された習慣を、私一代で解決することができないので、私は依然としてこの生に執着しているのである。( 2 ) 私の人に与える助言はどうしてもこの生の許す範囲内においてしなければすまないように思う。どういうふうに生きていくかという狭い区域の中ばかり私は人類の一人として他の人類に向かわなければならないと思う。
(夏目漱石『硝子戸の中』)

  ア.あるいは  イ.しかし  ウ.そのうえ  エ.だから


B.次の文章1〜7を適切な順番に並べ替えたものを、あとの選択肢から1つ選べ。解答番号は (3).

1.メッセージが広まるには、それを受け入れる状態が多くの人々の頭に準備されなくてはならない。

2.どんな刺激的なニュースでも、社会にそれをキャッチする枠がなければ、決して広まるものでない。

3.とくに、受け手がパターン認識の枠だけでなく、不安をいだいているときには、拡大解釈もきわめて活発になって、見るもの聞くものが何でも不安のパターンにはめこまれて信じられる。

4.コミュニケーションは魔術の一面を持っている。

5.似たような認識のパターンが受け手にできているとき、すこしあいまいな情報があらわれると、それに引きよせられて、尾ひれがついて、次の受け手へ伝わる。

6.しかし、枠があると、何でもないような語に尾ひれがついてとんでもないデマに化けたりする。

7.幽霊見たり枯尾花、はその一例である。
(外山滋比古『文学の方法』)

 ア.1→5→2→4→6→3→7  イ.1→4→3→5→2→6→7
 ウ.1→5→2→6→4→3→7  エ.1→2→5→3→4→6→7
 オ.1→4→3→2→6→5→7


※ 今回はとりあえず3問です。今後の難易度・問題数は、参加者の反応を参考にして決めます。


解答

(1) イ  (2) エ  (3) ウ


成績優秀者

順位ハンドル素点答案到着時間
 TAMA さん [初制覇]100+ 10/ 29, 23:15.57
 Non さん100+ 10/ 29, 23:16.06
 CRYING DOLPHIN さん100+ 10/ 29, 23:25.31
 溝部 光洋 さん100+ 10/ 29, 23:27.20
 mhayashi さん100+ 10/ 29, 23:44.03
 辻。 さん100- 10/ 30, 00:00
 小杉原 啓 さん100- 10/ 30, 00:00
 ひでゆきボン さん100- 10/ 30, 00:00
 pinky さん100- 10/ 30, 00:00
10 Banyanyan さん100+ 10/ 30, 00:03
11 トシえもん さん100+ 10/ 30, 19:22
12 勝浦捨てる造 さん100- 10/ 31, 00:00
13 ヒノ茶 さん100- 10/ 31, 06:48
14 tomh さん100- 10/ 31, 11:49
15 熱狂的巨人ファン さん100- 10/ 31, 17:17
16 とらいしくる さん100+ 10/ 31, 23:55
17 フランク長い さん100+ 11/ 1, 09:37
18 Take さん100- 11/ 2, 00:00
19 LION さん100- 11/ 3, 00:00
20 BossF さん60 (3)x 10/ 30, 01:12
21 teki さん60 (3)xx 10/ 30, 22:09
22 えつくん さん60 (3)x 11/ 1, 21:02

おめでとうございます! (参加 22名 / 11月5日 確定)


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Author: Mikitty
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