図 1 は大きさの違う 2 つの直角二等辺三角形 ABC、ADE を、点 A および、辺 AB と辺 AE が重なるように置いた図です。ただし、AB = AC、DA = DE で、点 F は辺 BC と辺 AD の交点です。
三角形 ADE を点 A を中心に点 D が辺 BC 上に来るまで時計回りに回転させます。このとき、辺 BC と辺 AE の交点を G とします(図 2)。
BG = 4 cm、DC = 3 cm のとき、図 1 の三角形 ABF と、台形 BFDE の面積比を「三角形 ABF の面積 : 台形 BFDE の面積」の順にできるだけ簡単な整数比で表して下さい。
※ 図は必ずしも正確ではありません。
出題: 長野美光 さん
解答: 4:1
解説:
図3のように、三角形AGB,ADCをそれぞれ辺AG,ADに対して対称に折り返すと 点Bと点Cは点Hで重なります。 三角形DGHは角Hが直角であり、DH=3cm,GH=4cmより、GD=5cmとなります。 そこで、図4のように、方眼紙においてみると、辺AD、辺DEは、3cm×6cmの長方形の 対角線になります。 GDを底辺とすると、三角形AGDは高さが6cmであるのに対し、三角形EGDは高さが3cm であるので、面積比は、三角形AGD:三角形EGD=2:1 です。 一方、三角形AGDと三角形ABFにおいて、BF=BC÷2=6cm、GD=5cmで、 高さは共通であるので、面積比は、三角形AGD:三角形ABF=5:6 です。 以上より、三角形AGD:三角形EGD:三角形ABF=10:5:12 となり、 図5,図6のように各部分の面積比が決まります。 従って、三角形ABFの面積:台形BFDEの面積=12:3=4:1 です。
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