次の文章を読み、あとの問い (A,B) に答えよ。
長月の有り明けの月にさそはれて、蔵人少将、【1:指貫】つきづきしく引きあげて、ただ一人、【2:小舎人童】ばかり <4:具し> て、やがて、朝霧もよく立ち隠しつべく、ひまなげなるに、「をかしからむところの、あきたらむもがな。」と言ひて歩み行くに、木立をかしき家に、琴の声ほのかに聞こゆるに、いみじううれしくなりて、めぐる。「門のわきなど、くづれやある。」と <5:見> けれど、いみじく、【3:築地】など全きに、なかなかわびしく、「いかなる人の、かく弾き <6:居> たるならむ。」と、わりなくゆかしけれど、すべきかたも <7:おぼえ> で、例の、声出ださせて随身にうたはせたまふ。
ゆくかたも忘るるばかり朝ぼらけひきとどむめる琴の声かな
A.(1)【1】、(2)【2】、(3)【3】の読みがなを 歴史的仮名遣い でそれぞれ記せ。
B.(4)<4>、(5)<5>、(6)<6>、(7)<7> の文法的説明として最も適切なものを、それぞれの選択肢から1つずつ選べ。
<4>
ア.サ行四段活用動詞「具す」の連用形
イ.サ行上二段活用動詞「具す」の連用形
ウ.サ行下二段活用動詞「具す」の連用形
エ.サ行変格活用動詞「具す」の連用形
<5>
ア.マ行上一段活用動詞「見る」の未然形
イ.マ行上一段活用動詞「見る」の連用形
ウ.マ行上二段活用動詞「見る」の未然形
エ.マ行上二段活用動詞「見る」の連用形
<6>
ア.ア行上一段活用動詞「居る」の未然形
イ.ア行上一段活用動詞「居る」の連用形
ウ.ワ行上一段活用動詞「居る」の未然形
エ.ワ行上一段活用動詞「居る」の連用形
<7>
ア.ハ行四段活用動詞「おぼふ」の未然形
イ.ア行下二段活用動詞「おぼう」の未然形
ウ.ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」の未然形
エ.ラ行四段活用動詞「おぼゆる」の未然形
A.いずれも頻出の読みなので、検索エンジンで探せば出るでしょう。ただ、(2),(3) とも最後の文字に気をつけてください。「歴史的仮名遣い」指定です。
B.
(4) 「具し」=「具」+「し」と考えます。
(5) 「見る」の活用の種類は頻出です。「けり」は過去を表す助動詞です。
(6) 「居」は「い」でなく「ゐ」と読みます。「たり」は存続を表す助動詞です。
(7) 「おぼえ」の「え」は、ア行でなく、ヤ行にある「え」です。
(1) さしぬき (2) こどねりわらは (3) ついぢ
(4) エ (5) イ (6) エ (7) ウ
順位 | ハンドル | 素点 | 答案到着時間 |
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1 | のわのわ さん | 100+ | 4/ 9, 23:22.21 |
2 | 溝部 光洋 さん | 100+ | 4/ 9, 23:31 |
3 | 辻。 さん | 100- | 4/ 10, 00:00 |
4 | 小杉原 啓 さん | 100- | 4/ 10, 00:00 |
5 | LION さん | 100- | 4/ 10, 00:00 |
6 | トモ さん | 100- | 4/ 11, 00:00 |
7 | TAMA さん | 100- | 4/ 11, 00:00 |
8 | mhayashi さん | 100+ | 4/ 11, 01:04 |
9 | tomh さん | 100- | 4/ 11, 11:11 |
10 | とらいしくる さん | 100+ | 4/ 11, 22:41 |
11 | ヒノ茶 さん | 100- | 4/ 13, 06:25 |
12 | BossF さん | 100+ | 4/ 14, 04:12 |
13 | CRYING DOLPHIN さん | 90 | 4/ 9, 23:26 |
おめでとうございます! (参加 13名 / 4月16日 確定)